ことの始まりは、1人の少女の死だった……。
母親に人買いに売り渡されそうになった少女は、住んでいた村を幼馴染みの少年とともに逃げ出した。
2人がたどり着いたのは一面に鈴蘭が咲きほこる草原。
これまでの辛い生活を悲しんだ少女は、少年が止めるのも聞かず鈴蘭の毒によって眠るようにその命を落とす。
そして、鈴蘭の草原には少年の叫び声だけが響き渡った……。
世界の終末“ラグナロク”に備えるべく主君オーディンの命を受けた、戦乙女レナス=ヴァルキュリア。
彼女の役目は人間界で死を間近にした者の魂を探し、勇者として神界に送ることだった。
数々の死に立ち会い、さまざまな魂と出会う中で、時折人間のように揺れるレナスの感情。
北欧神話をモチーフとした世界観、人間の死と神々の存在を語る重厚なストーリーが、ここに甦る――。




